「大地に眠る愛の詩」

あなたに愛されないのなら　なぜ私は
人と名のつくものに生まれてしまったのだろう・・・

私は星と月になりたい
星になれたら　あなたが淋しくて夜空を見上げるたびに
心に勇気をあたえてあげよう
未来は輝いているよと・・・

月になれたら　そっとあなたの部屋の窓へと光を射そう
あなたの寝顔をみとどけたあと
素敵な夢をふりつもらせてあげたいから

私は何に生まれ変われば　あなたをずっと見守ることができるのだろう

そうだ鳥はどうだろう？
朝の弱い　あなたのために目覚めのうたをうたってあげよう
あなたを乗せる車でもいい
ガソリンをおなかいっぱいにくれたら
あなたの望む目的地まで　きちんとタイヤを走らせる

いつかあなたが歳をとって永遠の眠りにつく日がきたら
あなたを土にかえる　大地になりたい
やさしくやさしく　あなたをつつんで天国へとおくりたい

だけど今の私はなにもしてあげられない
あなたをこんなふうに一人勝手に想うだけで
それだけがせいいっぱい・・・