「ひまわりのたね」
夏に大きく咲いたひまわりは
初めて見上げた大空に輝く太陽があることを知りました
ひまわりはなぜだか
大空をひとり占めしている太陽が とっても頼もしく思えて
気がつくと恋をしていました
少しでも太陽に近づきたくて
グングン茎をのばします
でも太陽は まだまだ遠く彼方で輝いて なかなか届きません
そのうちにひまわりの黄色い花びらは
一枚、一枚地面へと散っていきました
そしてたくさんの「たね」を実らせました
ひまわりは来年こそ太陽のそばへ行くんだ
そんな夢を見ながらたねを落とし
深い、深い眠りへとはいっていくのでした
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