「一本のマッチ」
もしここに一本の魔法のマッチがあったら
みんな…揺らめく炎の中に
なにを見るのでしょう
親とはぐれた迷子の子猫は
大好きなママに包まれる温かな夢
花のつぼみをもたない草木たちは
茎や枝に咲く花を夢に見る
つばさがあっても高い空を飛べないニワトリや
水の中で泳ぐことが好きなペンギンでも
自由で大きな青空を優雅に飛ぶ夢を見る
マッチ売りの少女が炎の中で見た
あこがれは どれも一瞬の幸せでした
彼女がいつも心の中で思い望んでいた儚い願望でした
でもきっとその一つ一つは小さな胸の喜びになったことでしょう
私には一本のマッチをすったその炎の中に
何が見えるのだろう
私が一番に望んでいるもの
それが真実となって見えるはず
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