「名もなき花」
名もない一輪の花を あなたの胸のポケットに挿してあげる 夢の中だけ…夢の中だけね あなたのそばにいられるのは… 風の姿になって あなたの耳元で囁きたい でも想いは声にならなくて いくつもいくつも せつなさで書く恋の歌は涙でにじんで あなたには届きません あなたの温かで澄んだ瞳が なによりもなによりも 色のない名もなき花に色をあたえてくれます もう少しだけもう少しだけ 夢を見させてください儚くこの花びらが地面に落ちきるその時まで