「ピンクの木馬」
ある日…
ピンクの木馬が
たかい たかい青い空を走っていた
とても気持ちよさそうに
背中に たくさんの きらめく夢を背負って
ピンクの木馬は どんどん高く走っていく
そのピンクの木馬は
まるで淡い恋を抱いたような色のピンクで…
桃のように やわらかそうなピンクで…
晴れわたる 真っ青な空に とってもめだっていた
ピンクの木馬が
わたしにウインクをした
そのとたん うっすらブルーだったわたしのハートは
うすむらさき色になり
気がつくとピンク色に染まっていた
知らぬ間に わたしの心に芽生えていた恋心
ピンクの木馬がおしえてくれた
その恋心に揺れているうちに
空の色はオレンジ色になっていて
ピンクの木馬は消えていた
そして一番星が光っていた
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